書評

書評:『アヒルと鴨のコインロッカー』

書評 アヒルと鴨のコインロッカー

みなさん、こんにちは。すばるです!

本日はものすごく久しぶりに書評記事の方を書いていきたいと思います。

(おそらく2020年入ってから初かと)

 

さて、本日紹介する作品は、伊坂幸太郎さんの『アヒルと鴨のコインロッカー』です。

ミステリー×サスペンスの本作品。

伊坂さんの魅力が詰め込まれた一冊になっていますよ!

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:A⁻

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています。

内容

大学入学のため引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。標的は―たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし、決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!四散した断片が描き出す物語の全体像とは?

椎名(僕)の「現在」パートと

琴美の「2年前」パート

時間軸の異なる2人の男女視点で物語は進んでいく。

 

〇「現在」パート

河崎という青年から書店強盗を持ちかけられた椎名。

「なぜ河崎は書店強盗を持ちかけたのか?」の謎を中心としたミステリー要素強めのパート。

 

〇「2年前パート」

ペットショップ店員の琴美と恋人のドルジ。

彼女たちに忍び寄るペット虐殺犯の影。

サスペンス要素強めのパート。

ミステリ要素強めのパートとサスペンス要素強めのパートが入り混じる本作品。

2つの時間軸が交差するとき、見えてくる世界とは?

 

感想

非常にミステリーとしての完成度が高い反面、かなり難しい作品だなというのが、読み終わっての一番の感想です。

「現在」パートと「2年前」パート、この2つの時間軸が複雑に絡み合っていき、謎や伏線が次々と解決・回収されていくという伊坂さんお得意パターンの本作品。

個人的に、「現在」パートは読みやすかったものの、「2年前」パートはかなり読み解くのに苦戦してしまいしたね…

視点が違うだけでなく、時間軸まで違うため、そこがやや読み解く難易度を高めている原因のようにも感じました。

 

しかしながら、2つのパートの繋がりにきちんと気付けると、本作品のレベルの高さ(ミステリーとしての完成度の高さ)に圧倒されること間違いなしです。

とりわけ、本作品は”過去と現在の繋がり ”という部分が、読む難度は上がるものの、ミステリーとしての完成度の高さに反映されているかと。

さりげないセリフ、スルーしてしまいがちな描写。

これらを伏線として散りばめらせ、物語の重要な役割として持たせるのは、さすが伊坂さんと言ったところでしょうか。

 

どんでん返し伏線回収のレベルの高さで言えば、伊坂さんの作品の中でも一、二を争う作品かと思います。

気軽に読める作品というよりは、じっくり読み、物語の奥深さを楽しむ作品

本作品はそんな感じの作品なのかと思います。

 

伊坂作品の中でも完成度の高いミステリー作品。

ぜひご自身の目でお確かめ下さい!

 

最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。

〇本書をオススメしたい人

・伊坂幸太郎さん好きの方
・ミステリー好きの方
・じっくり本を読むのが好きな方
・伏線回収を楽しみたい方

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

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