みなさん、こんにちは。すばるです!
本日は久しぶりに書評記事の方を書いていきます。
本日、紹介していくのは、2019年の秋に映画化も決定している作品、『アイネクライネナハトムジーク』です。
こちらは、僕の書評記事の方でも何度か紹介させて頂いている伊坂幸太郎さんの作品です。
伊坂幸太郎さんにしては珍しい恋愛小説で、連作短編集というあまり見ない形になっています。
伊坂幸太郎さんの代名詞とも言える伏線回収を楽しみつつ、いつもとは一味違うドキドキが楽しめる作品になっています。
個人的評価
・読みやすさ:☆☆☆☆☆
・興味深さ:☆☆☆☆☆
・オリジナル性:☆☆☆☆☆
・再読したい:☆☆☆☆☆
・知識:☆☆☆☆☆
総合評価:S⁻
※あくまで個人的評価です。
総合評価についてはS~Dまでで評価しています。
内容
〇目次
アイネクライネ
ライトヘビー
ドクメンタ
ルックスライク
メイクアップ
ナハトムジーク
妻に出ていかれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL……。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。
(裏表紙)
全6話の連作短編集。
各作品ごとに、異なる登場人物の恋愛模様や駆け引きが描かれている。
最後のナハトムジークでは、それまでに登場してきた人物たちのその後が時代と人を超えて描かれている。
感想
連作短編集という久しぶりに読む形態でしたが、それぞれのストーリーを楽しませてもらうことができました。
内容の方でも触れていますが、各作品ごとに異なる登場人物、舞台設定でのストーリー展開がなされていて、どれも一味違う面白さがありました。
なかでも、最初のアイネクライネが個人的には一番好きなストーリー展開でしたね。
恋愛小説ということで、伊坂幸太郎さんのいつもの作品とは異なるドキドキ感や甘酸っぱさのようなものも感じることができました。
そして、ストーリー展開、恋愛小説的要素はもちろんですが、この作品の最大の醍醐味はやはり伏線回収にありますね。
特に、最後のナハトムジークでの怒涛の伏線回収は流石の一言に尽きますね。
これまでの登場人物の関係性が浮き彫りにされていく中で、ただひたすら伏線回収の素晴らしさに圧倒されてしまいました。
正直、ナハトムジークを読む前までは、それぞれの作品を個々に楽しんでいる感がありました。
しかし、ナハトムジークを読んだ後は一気にそれぞれのストーリーが繋がり、非常に爽快感を感じることができました。
冒頭でも話したように、本作品は秋に映画化が予定されているので、足を運んでみようかなと考えています。
映像による一味違う伊坂ワールドを楽しめればと。
みなさんもぜひ本や映画で、伊坂幸太郎さんの作品の持つ素晴らしさを体感してみて下さい。
最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。
〇本書をオススメしたい人
・伊坂幸太郎さん好きの方
・恋愛ものが好きな方
・短時間で作品を楽しみたい方
・伏線回収の爽快感を感じたい方
このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。
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