みなさん、こんにちは。すばるです!
本日も書評記事の方を書いていきたいと思います。
今日なんですが、僕の大好きな作家、伊坂幸太郎さんの本をご紹介します。
伊坂幸太郎さんの本はどれも良本ばかりで、昔から大好きです。
そんな中でも僕の特にお気に入りの1冊。
それがこちらの『砂漠』です。
個人的評価
・読みやすさ:☆☆☆☆☆
・興味深さ:☆☆☆☆☆
・オリジナル性:☆☆☆☆☆
・再読したい:☆☆☆☆☆
・知識:☆☆☆☆☆
総合評価:S
※あくまで個人的評価です。
総合評価はS~Dまでで評価しています。
内容
〇目次
・春
・夏
・秋
・冬
・春
この一冊で世界が変わる、
かもしれない。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、飛び切り美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡でできていた―。明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。
(裏表紙)
個性豊かなメンバーのあっという間に過ぎ去っていく大学4年間の日常が描かれている。
その日常にはいつも仲間がいて、ドラマがある。
100回 読んでも 面白い。新しい。
感想
伊坂幸太郎さんの本あるあるだと思うのですが、登場人物それぞれのクセが強い。
個人的に特に好きなのは、北村と西嶋の2人ですね。
北村については、自分自身と似ている部分を感じ、共感する部分がいくつもありました。
良く言えば周りが良く見えている。
悪く言えば冷めきっている。
そんな北村の変化に注目しながら本書を読むのも良いと思います。
西嶋については何といっても名言が多いです。
彼の名言の中で、個人的に好きなものをいくつか紹介します。
この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて、何にもしないじゃないですか。馬鹿を見ることを死ぬほど恐れている、馬鹿ばっかりですよ
その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ。
今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、
明日、世界を救えるわけがないんですよ
これ以外にも数多くの名言を彼は生み出しています。
このように、登場人物1人1人が個性的で、読んでいて本当に飽きないです。
ちなみに、個人的に伊坂幸太郎さんと言えば伏線回収というイメージがあるのですが、この本ではやや伏線回収は少なめです。
年齢的には大人だが、まだ社会に出たことのない大学生。
そんな彼らが、社会という道しるべの無い砂漠に旅立っていくために成長していく姿は、同じ大学生としてどこか込み上げてくるものがありました。
現在、社会人の方も最後の学長の言葉
学生時代を思い出して懐かしがるのはいいけれど、あの頃に戻りたいと思ってはいけない。
などには心にくるものがあると思います。
(学長の言葉はもう少しありますが、続きは本書を読んで確かめて頂けたらと思います)
最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。
〇本書をオススメしたい人
・大学生
・社会人の方
・学生時代を思い出したい方
・日常系の小説が好きな方
・少し冒険心を感じてみたい方
このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。
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