みなさん、こんにちは。すばるです!
本日は書評記事の方を書いていきます。
今日紹介するのは、僕の大好きなミステリー小説であり、昨年映画化もされた『スマホを落としただけなのに』です。
小説は読んだことないけど、映画は見に行ったという方もおられるのではないでしょうか?
個人的評価
・読みやすさ:☆☆☆☆☆
・興味深さ:☆☆☆☆☆
・オリジナル性:☆☆☆☆☆
・再読したい:☆☆☆☆☆
・知識:☆☆☆☆☆
総合評価:A
※あくまで個人的評価です。
総合評価についてはS~Dまでで評価しています。
内容
麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され……。
(裏表紙)
彼氏が不注意で何気なく落としてしまったスマホ。
そこから麻美の下へ迫りくる恐怖の連続。
なぜ、彼女は事件に巻きまれてしまったのか?
彼氏がただ
スマホを落としただけなのに
『このミス』大賞2017隠し玉
彼氏のスマホを拾ったのは
連続殺人鬼?!
驚天動地のトリックには、誰もが目を疑うだろう
五十嵐貴久(作家)
感想
この本を読み終えて1番に感じたのは、スマホの持つ恐ろしさでした。
スマホ1つで人をここまで恐怖に陥れることができるのかと、スマホの利便性の裏に潜む危険な部分を改めて感じました。
また、スマホという非常に身近な題材かつ誰もが体験し得る内容で描かれていたため、非常に読みやすかったです。
一歩間違えれば、自分も麻美の立場に…
そんな思いも抱き、ドキドキハラハラしながら、読み進めることができました。
ストーリー自体も展開のテンポがよく、
- 麻美たちの身の回り
- 神奈川の山中での事件
この2方向から進んでいくのもストーリー構成として興味深かったです。
強いて残念な点を挙げるとしたら、終盤での乱丁感ですかね。
しかし、総合的に見れば、題材・ストーリー構成共に興味を引くものがあり、満足させてくれる一冊でした。
ミステリー小説として楽しめるのはもちろん、現代を生きる私たちに、スマホやSNSの持つ危険性の一面を教えてくれる一冊になっています。
最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。
〇本書をオススメしたい人
・ミステリー小説初心者
・ミステリー小説好き
・ホラー系(少し怖い)好き
・サスペンス好き
・スマホやSNSのセキュリティ管理が甘い方
(特に、中・高生)
このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。