すばるの雑談

大学生すばるの考えていることや日常の出来事、ちょっと役に立つ知識を発信していくブログです。

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書評:『チルドレン』

みなさん、こんにちは。すばるです!

本日は書評記事の方を書いていきます。

 

本日紹介する作品は、伊坂幸太郎さんの作品、『チルドレン』です。

伊坂幸太郎を読むなら、まずはコレ!と言われるくらい、読みやすく、伊坂さんの良さが詰まった作品になっています。

 (詳しい感想は後程)

 

 

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:A⁺

 

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています。

 

 

 内容

〇目次

バンク

チルドレン

レトリーバー

チルドレンⅡ

イン

 

 

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々—。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

 

良く言えば自分を持っている。
悪く言えば自分勝手。

良く言えばはっきり物事が言える。
悪く言えば空気が読めない。

良く言えば魅力的。
悪く言えば自由奔放。

そんな男、陣内

 

彼を中心に起こる不思議な事件の数々。

 

ときに笑えて、ときに感動して、ときに温かい気持ちになれる連作短編集。

 

 

感想

連作短編集であるのに加え、特徴だったキャラの登場もあり、非常に世界観に引き込まれやすく、あっという間に読み終えることができました。

本を読み慣れていない方にもオススメできる作品になっています。

 

さて、本作品の最大の特徴ですが、やはり陣内ですね。

独自の世界観を持ち、自由奔放に周りを巻き込んでいくが、どこか憎めない男。

 

みなさんの周りにもこんな人いませんか?

(ちなみに僕はいます(笑))

 

結構好き嫌いが分かれそうなタイプですが、僕は陣内のようなタイプは好きですね。

何かにビクビクしたり、お互いの腹の内を探ったりするよりも、言いたいこと言って、生きたいように生きてる人の方が見ていて清々しく感じます。

陣内は度が過ぎてる気もしますが…)

 

本作の顔であり、僕の大好きな陣内の魅力をみなさんに知ってもらうため、彼の名言をいくつがご紹介します。

 

 

『絶対』と言い切れることがひとつもないなんて、生きている意味がないだろ

こちらは、本作でダントツで好きな名言であり、陣内という男を表した言葉のように感じます。

 

自分に絶対的な自信を持ち、失敗を恐れない精神

ぜひとも見習いたいものです(笑)

 

 

 

大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ

別の方の似た名言に『夫婦仲が悪いと、子供が非行に走る。非行は親へのメッセージやで』というものがあります。

どちらの名言からも共通して伺えることですが、子供は親をよく見ており、ある意味、子供というのは親を鏡に映したものなのかもしれませんね。

 

 

 

子供のことを英語でチャイルドと言うけれど、複数になるとチャイルズじゃなくて、チルドレンだろ。別物になるんだよ。

なぜかは分かりませんが、おお~となった名言です(笑)

いや~、伊坂さん、もう表現がうますぎます…

 

 

どうです?陣内の魅力は伝わったでしょうか?

もちろん、本作品には陣内以外にも個性的なキャラ達が多数登場します。

 

陣内と愉快な仲間たちが作り上げる物語とそこから生まれる奇跡。

ぜひ覗いてみませんか?

 

 

最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。

〇本書をオススメしたい人

伊坂幸太郎さん好きの方
・気軽に物語を楽しみたい方
・温かい物語が好きな方
・陣内に興味のある方

 

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

 

伊坂さんの作品の中で個人的に特にオススメな作品はこちらです。

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書評:『マリアビートル』

みなさん、こんにちは。すばるです!

本日は久しぶりに書評記事の方を書いていきます。

 

本日紹介するのは、伊坂幸太郎さんの作品、『マリアビートル』です。

こちらの作品は、以前紹介したグラスホッパーと同じ「殺し屋小説」シリーズの一冊です。

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グラスホッパーを読んでいない方は、そちらを読んでから読むと、より本作品を楽しめると思います!

 

 

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:S

 

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています。

 

 

 内容

〇目次

マリアビートル

ついていないから笑う

 

幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道中」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する―。小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテインメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!

(裏表紙)

 

東北新幹線の車内で繰り広げられる殺し合い。

誰かが別の誰かを狙い、その別の誰かがまた更に別の誰かを狙う。

 

狙う者と狙われる者、そして彼らの思惑が交錯するとき、そこに新たなドラマが生まれる。

 

ドキドキハラハラを超えた最高峰の娯楽小説!

 

 

感想

500ページ後半という大変長い作品でしたが、ストーリー展開のテンポの良さ、圧倒的な面白さに引き寄せられ、あっという間に読み終えることができました。

個人的に、伊坂さんの作品は、本作品や『砂漠』ゴールデンスランバーのような長めの作品に好きな作品が多いなと感じます。

 

 

さて、本作品ですが、一言で表せば「殺し屋たちの狂想曲」とでも言いましょうか。

 

新幹線という限りなく密室の中で、何人いるんだ?というくらい大勢の殺し屋たちがひしめき合う。

そこには、それぞれの思惑あり、緊迫感あり、プライドあり。

 

緊迫感を感じ、ドキドキを楽しみながらも、伊坂さんらしい独特の登場人物のキャラ設定のおかげで、ユーモアも感じ取ることができる本作品。

 

特に、蜜柑檸檬の2人は個人的に好きなキャラでしたね。

彼らのやり取り、そして頭脳プレイ(?)には思わずクスっとなること間違いなしです!

 

「殺し」がテーマとなっている作品でありながら、恐怖や残酷さを感じず、1つの物語として楽しめるのは、良くも悪くも伊坂さんの特徴なのかなと思います。

 (個人的には良い点だと思ってます!)

 

 

また、伊坂さんの代名詞とも言える伏線回収は、本作品でも顕在でした。

一見何の脈絡もなさそうなやり取り、ただの無駄話に思えるようなお喋り、実はこれらが伏線となっていて、最後に一気に伏線回収!

相変わらずこの爽快感がたまりません(笑)

 

本作品中の出来事の中に不要なものはない、そう言い切れるくらい緻密に計算された作品となっています。

読む際は、一つ一つの言動と行動に注意することを忘れずに!

 

 

クスっと笑えるシーンあり、爽快感あふれる伏線回収あり、大逆転劇ありの本作品。

ユーモアあふれる殺人者たちと一緒に2時間強の旅を楽しんでみませんか?

 

※冒頭でも話したように、グラスホッパーを読んだ後に読むと、より魅力を感じ取れると思います。

 

最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。

〇本書をオススメしたい人

伊坂幸太郎さん好きの方
・ミステリー好きの方
・ドキドキハラハラを楽しみたい方
・「殺し屋小説」に興味のある方

 

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

書評:『死神の精度』

みなさん、こんにちは。すばるです!

本日は書評記事の方を書いていきます。

 

本日紹介するのは、伊坂幸太郎さんの作品、『死神の精度』です。

本屋大賞第3位にも選ばれたことのある本作品。

 

伊坂さんの作品はどれも良い作品ばかりですが、こちらも相変わらずの名作となっています!

 

 

 

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:A

 

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています。

 

 

 内容

〇目次

死神の精度

死神と藤田

吹雪と死神

恋愛で死神

旅路を死神

死神対老女

 

 

①CDショップには入りびたり②苗字が町や市の名前であり③受け答えが微妙にずれていて④素手で他人に触ろうとしない——そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生

(裏表紙)

 

人間の死の可否を判定する

死神が出会った

6つの人生

 

死神は彼らの人生に、可(死)の判決を下すのか?見送りの判決を下すのか?

死神と彼らの一週間の物語

 

※基本的にそれぞれの物語は独立していますが、一部繋がりのある物語同士もあります。

 

感想

死神が主人公である本作品。

 

一見、”死”という重いテーマを取り扱っているようにも見えますが、実際は悲壮感が漂うことなく、どこか軽やかさを感じるのが、本作品の特徴です。

1つ1つの物語が短く、非常に読みやすい作品であることも、この特徴を助長していると言えるでしょう。

 

さて、本作品の良さですが、何よりおもしろいのは、やはり主人公の千葉ですね。

 

余計なことはせず、人間の死にもまるで興味がないものの、死神としての仕事(人間の死の可否の判断)は全うする千葉。

そんな千葉と人間の7日間の調査の中でのやり取りは、クスリと笑え、千葉の魅力に引き寄せられていきました。

 

死神ということもあり、人間との会話にどこかズレが生じる千葉ですが、そこがまたおもしろいです。

ビーフステーキを見て「死んだ牛はうまいのか」と尋ねる。

・「俺がこれから、もう一人、殺しに行くつもりだって言ったら、驚くか?」という問いに対し、「期待に応えられず、申し訳ないが… 驚かない」と答える。

などなど、この何とも言えないズレが、読み手を引き付けていくんでしょうね(笑)

 

では、本作品に出てくる僕の好きな名言を紹介させてもらい、締めようと思います。

 

人生なんていつ終わってしまうか分からないんだから、話は交わせる時にしておくべきだ。不躾だろうがなんだろうが。

(千葉)

死神という立場にある千葉だからこそ言えた言葉かもしれませんが、本当にその通りだなと思います。

 

人生というのはいつか終わりが来るもの

今の当たり前が当たり前であるうちに、伝えたいことは伝えておくべきなのかもしれませんね。

 

みなさんは、何か伝え残していることはありませんか?

 

 

最後に、本書をオススメしたい人をご紹介します。

〇本書をオススメしたい人

伊坂幸太郎さん好きの方
・短編小説好きの方
・特徴的なキャラが好きな方
・テンポの良い作品を楽しみたい方

 

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

個人的に、特にオススメの伊坂幸太郎さんの作品はこちらです。

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書評:『桜のような僕の恋人』

みなさん、こんにちは。すばるです!

本日は久しぶりに書評記事の方を書いていきます。

 

本日紹介するのは、宇山佳佑さんの作品『桜のような僕の恋人』です。

珍しく恋愛物の書評となりますが、本当に僕の大好きな作品で、好きな小説ベスト3に間違いなく入ります。

 

恋愛物には無関心という方も、まずはこちらの記事を最後まで読んで頂けると喜びます。

 

 

 

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:SS

 

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています。

 

 

 内容

〇目次

第一章 春

第二章 夏

第三章 秋

第四章 冬

第五章 新しい季節

 

 

美容師の美咲に恋をした晴人。

彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人になる。

しかし、幸せは長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は……。桜のように儚く美しい恋の物語。

(裏表紙より)

 

美容師の美咲に恋をする晴人は彼女に小さな嘘をつく。

やがて、美咲のカットミスが原因で二人はデートに発展していくのだが、デート中に嘘を付いたことを告白し、美咲から叱責される晴人。

 

嘘を現実にするため、美咲に相応しい男になるため、晴人はカメラマンという夢に向かって再び走り出す。

そして、そんな晴人の姿に美咲も惹かれ、二人は恋人同士に。

 

しかし、幸せな時間はそう長くは続かなかった。

 

美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病「ファストフォワード症候群」を発病。

治療法はなく、発症から一年足らずで老人になり死に至るという病気。

 

病気は非情にも二人の運命を切り裂いていき…

 

 

君と過ごした全ての季節を、僕は忘れない。

読むほどに涙があふれだす痛切な恋物語

 

 

感想

本当に泣ける、涙があふれ出る作品

それが、この作品の一番の感想です。

 

序盤は二人の若者(僕からしたら年上ですが)のどこか初々しい恋模様が描かれていて、にやにやしながら物語を楽しむことができました。

大好きな美咲に真っすぐに思いをぶつける晴人と、そんな晴人に惹かれていく美咲。

”恋”っていいな~と思わせてくれるような入りからスタートした本作品。

 

物語が大きく動いたのは、美咲が自身の難病を知ってから。

もうここら辺からはなしには読み進められませんでした。

 

美咲の決断に涙して、
兄の思いに涙して、
周りの人の温かさに涙して、
辛い病気の現実に涙して、
残酷な運命に涙して、

もうどれだけ泣いたかも分からないくらい涙を流し、気が付けば本を読み終えていました。

 

 

普段、映画で感極まることはあっても、本ではなかなか泣かない僕ですが、本作品ばかりはめちゃくちゃに泣いてしまいましたね。

 

多分、本作品がここまで泣けるのは、いろいろな感情に揺さぶられるからなのかと。

悲しさ残酷さというのはもちろんですが、温かさ優しさ、そんな要素が散りばめられているのも読み手の心を突き動かすんでしょうね。

 

特に、美咲の兄の妹を思う気持ち、不器用さには、毎度泣かされちゃいました(笑)

大切な人のことを一途に思い続ける(ここでは妹、家族という意味ですが)というのは、本当に素敵なことだと改めて認識させられました。

 

 

また、本作品を読んでいく中で、”生”というものについても考えることができたように思います。

 

一分一秒、僕らは年をとって老いている。

でも、元気な僕らは、誰も自分が老いているなんて考えやしない。

 

日常が非日常に変わったとき、当たり前が当たり前でなくなったとき。

そのとき、僕らは初めて日常の、当たり前のありがたさを知る。

 

やりたいことができること、夢に向かって頑張れること、そして、生きていること。

何気なく生活していると、ついつい見逃しがちだが、これらは、実はとても尊いことなんだと本作品を読んで改めて思いました。

 

 

スッと引き込まれていき、私たちの感情を揺さぶってくれる本作品。

読み終えた後には、タイトルの意味にもすること間違いなしです。

 

本作品を読んで、涙で何もかも洗い流してみませんか?

 

 

最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。

〇本書をオススメしたい人

・恋愛物(純愛物)が好きな方
・泣ける作品を読みたい方
・心にモヤモヤを抱えている方
・今、好きな人や恋人がいる方

 

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

書評:『PK』

みなさん、こんにちは。すばるです!

本日は書評記事の方を書いていきます。

 

本日紹介するのは、伊坂幸太郎さんの作品『PK』です。

こちらの作品は友達に勧められ、その子から借りて読みましたが、伊坂さんらしさ溢れる素晴らしい作品でした。

(詳しくは後程の感想の方で)

 

なお、やや複雑な作品なので、今回の書評記事では少し内容を詳しく書いていきますね。

 

 

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:A⁻

 

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています。

 

 

 内容

〇目次

PK

超人

密使

 

人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きしめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。

 

〇PK

ワールドカップ予選の試合に漂う何か違う独特な緊張感。
そして訪れるPK。

ある作家は巨大な陰謀に巻き込まれる。

そして、脅される大臣。

背後に潜む巨大な影。

 

1つ1つの物語が進むとき、勇気のドミノの連鎖を垣間見ることになる。

 

 

〇超人

小説家三島の家に滞在していた田中は、特殊能力を持った警備会社の営業担当、本田青年と出会う。

本田青年の持つ特殊能力は?

 

そして、本田青年に降りかかる苦難。

苦難の中で、本田青年が見たものとは?

 

 

〇密使

握手をすることで他人の時間を奪うことができる男。

世界のために死んでほしいと言われた男。

 

一見、何のつながりもない2人が交わるとき、すべてが繋がりを見せ始める。

全ての話の鍵を握る物語。

 

 

以上の3つの中編が複雑に絡み合いながら、1つの物語を形成していくSF作品。

 

 

感想

本作品を読み始めてまず思ったのは、少し難しめの作品だなということでした。

  • 場面の切り替えが頻繁に起こること、
  • ストーリー軸を捉えるのが難しいこと
  • SF作品ということもあり、場面の想像が難しいこと

これらの理由から、個人的には伊坂さんの作品で一番読むのが難しく感じました。

それもあり、244ページという短めの作品でありながら、かなり読むのに時間がかかってしまいました。

 

しかし、読みごたえがある作品だからこそ、緻密な設定が組み込まれており、その世界観に魅了されました。

 

本作品は内容の方でも書いたように、3つの中編が複雑に絡み合っていくのですが、それぞれの絡み合わせ方が非常にきれいです。

一見すると見逃してしまいそうなそれぞれの繋がりも、気付いてしまうともう鳥肌物ですね(笑)

ここら辺は流石伊坂さんといったとこでしょうか。

 

さて、個人的に本作品の最大のポイントは、読み終わった後にそれぞれの繋がりの考察を楽しめるところだと思います。

ぶっちゃけ正解はありませんが、この描写ってこういうことなのでは? PKではこうだったけど、超人ではこうなっているということは?などと思い思いの考察を楽しむことができます。

 

特に、密使を読み終わると、PK、超人の部分の細かな描写・設定の考察が非常に楽しめます。

なお、読みやすさを重視するなら、密使⇒PK⇒超人の順もありなのかなと思います。

 

 

短い作品でありながら、非常に読みごたえのある本作品。

読み直す度に新たな気付きができるのも本作品の魅力ですね。

(僕は珍しく1度読み終えた後にすぐに2周目に突入しました)

 

ぜひ、伊坂さんの作り出すSF世界を体感してみましょう!

 

最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。

〇本書をオススメしたい人

伊坂幸太郎さん好きの方
・SF好きの方
・考察を楽しむのが好きな方
・伏線回収を楽しみたい方
・少し難しめの作品に挑戦してみたい方

 

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

 

伊坂幸太郎さんの他の作品の書評記事はこちらから。

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書評:『ラッシュライフ』

みなさん、こんにちは。すばるです!

本日は書評記事の方を書いていきます。

 

本日紹介するのは、伊坂幸太郎さんの作品ラッシュライフです。

当ブログの書評記事は半数以上が伊坂さんの作品になっていますが、本当に伊坂さんの作品はおもしろいものばかりです。

 

もちろんこちらの作品も、伊坂さんらしさが存分に現れた素晴らしい作品となっています!

 

 

 

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:A⁻

 

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています。

 

 

内容

 

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。

幕間には歩くバラバラ死体登場―。

並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

(裏表紙)

 

  • 泥棒
  • 神に憧れを持つもの
  • 不倫関係を持つ女性カウンセラー
  • 無職の男

彼ら彼女らの四人の視点でそれぞれ進んでいく物語。

 

一見何の関係もない四人の物語が交錯するとき、そこに新たなストーリーが生まれる。

全ての辻褄があったとき、見えてくる世界とは!?

 

 

感想

複数の人物の独自の物語が次第に絡み合っていくスタイルの本作品。

伊坂さんの作品ではよく見られるスタイルですが、終盤の、絡みが合いが深まっていき、次々と辻褄があう瞬間はやみつきになりますね。

 

本作品も、序盤・中盤は四人の人物の物語をそれぞれ楽しむ感じで読んでいましたが、終盤で一気に物語が交錯した際には鳥肌物でしたね。

まさしく、「息をのむ展開」といった感じでした!

 

 

また、伊坂さんと言えば登場人物のキャラ設定も特徴的ですが、本作品に登場する泥棒、黒澤も個人的にはすごく好きなキャラです。

黒澤については、他の作品にも度々登場しているので、伊坂さんの作品を読んだことがある方なら「黒澤好き!」という方も多いと思います。

 

黒澤が好きな理由についてですが、彼独自の美学というか、何とも言えない世界観が大好きなんですよね。

自分の世界観をしっかりと持っている人って何かかっこよくないですか?

 

 

本作品では、黒澤含め、数多くの名言が登場するので、いくつか紹介していきたいと思います。

 

人生については誰もがアマチュアなんだよ

(黒澤)

短い言葉ながら非常に考えさせられるというか、深い言葉だなと思います。

これもまた彼が魅せる世界観の1つなんでしょうね。

 

 

本当に大切なことは、もっと地味で退屈な生活の中にあるんです

(高橋)

これは作中で、”神”と位置付けられている男の名言です。

この言葉もかなりグッときました。

 

本当に大切なものって意外と私たちは見逃しがちなのかもしれませんね。

みなさんは本当に大切なもの・こと見えていますか?

 

 

人生はきっと誰かにバトンを渡すためにあるんだ。今日の私の一日が、別の人の次の一日に繋がる

(佐々岡)

これはサブキャラ的な男の言葉となっていますが、非常に良い言葉だなと思います。

誰かから誰かへのバトンの受け渡しの連続で私たちの世界は作り上げられているのかもしれませんね。

 

メインキャラ以外がしっかりと特徴付けて書かれているのも、伊坂さんの作品の良さですね!

 

 

このように終盤の爽快感あり、多数の名言ありの本作品。

好きなキャラに焦点を当てて読むのも楽しめますし、じっくりと伏線に注意して読むのも楽しめます。

 

多種多様の楽しみ方がある本作品。

ぜひ、一緒に伊坂ワールドを感じてみましょう!

 

 

最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。

〇本書をオススメしたい人

・伊坂さん好きの方
・ミステリー好きの方
・爽快感を感じたい方
・伏線回収を楽しみたい方
(・黒澤の美学に触れてみたい方)

 

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

 

伊坂幸太郎さんの他の作品の書評記事はこちらから。

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書評:『仮面病棟』

みなさん、こんにちは。すばるです!

本日は書評記事の方を書いていきます。

 

本日紹介するのは、知念未希人さんの小説『仮面病棟』です。

久々(?)の「The ミステリー小説」といった感じの本の紹介になりますが、やはりミステリー小説は良いですね~。

 

ちなみに、こちらの作品は来年の春に映画化が決定しているみたいなので、そちらの方も少し気になりますね。

 

 

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:S

 

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています。

 

 

 内容

〇目次

プロローグ

第一章 ピエロの夜

第二章 最初の犠牲者

第三章 開く扉

第四章 仮面の剥落

エピローグ

 

 

強盗犯により密室と化す病院
息詰まる心理戦の幕が開く!

 療養型病院に強盗犯が籠城し、自ら撃った女の治療を要求した。事件に巻き込まれた外科医・速水秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る—。閉ざされた病院で繰り広げられる究極の心理戦。そして迎える衝撃の結末とは。
現役医師が描く、一気読み必至の<本格ミステリー×医療サスペンス>。著者初の文庫書き下ろし!

(裏表紙)

 

ピエロの面をかぶった強盗犯が、病院に自らが撃った女を連れてやってきた。

当直医だった速水秀悟は、女を治療し、密室の病院からの脱出を試みるが…

 

脱出の中で明らかになっていく病院の真実

犯人の目的は!? 病院に隠された秘密とは!?

 

室✖院✖心理

衝撃のラストを見逃すな!

 

 

感想

久々に一気読みできた作品でした。

「強盗犯の籠城」という緊張感が序盤からあったこと、徐々に明らかになっていく病院の秘密、これらに後押しされて気付いたら読み終えていたといった感じ。

(おかげで翌日、少し寝不足だったのは内緒)

 

スリリングさと展開のスピーディーさを兼ね備えていたのも、非常に読みやすくて良い作品だったなと思います。

また、「ミステリー小説」という分類でありながら、そこまで考え過ぎずに気軽に楽しめる感じもこの作品の良さかと。

 

とは言え、その中でもしっかりと読者に違和感を感じさせる場面が散りばめられていたため、展開の予想も楽しませてもらうことができました。

個人的には、「こいつ怪しいな~」とか「多分こうなるんだろうな~」とかいった大まかな予想はかなり当たっていましたが、ラストの持っていき方は流石の一言でした。

全てが分かったときは、これまでの辻褄伏線)のようなものが全て繋がっていき、非常にスッキリすることができました。

 

現役医師の方が書いておられることもあり、医療サスペンス要素がしっかりしていたのも良かったです。

なんか現実世界でも起きてそうだなと思ったり、思わなかったり(笑)

 

 

犯人の目的及び事件の真相、病院に隠された秘密。

ぜひこれらは自分の目で確かめてみて下さい!

 

 

最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。

〇本書をオススメしたい人

・ミステリー好きの方
・ミステリー初心者の方
・医療サスペンス好きの方
・ドキドキハラハラが好きな方

 

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

 

ミステリーがお好きな方はこちらの作品もオススメです!

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