突然ですがみなさんは、二酸化炭素濃度が私たちの睡眠の質に大きな影響を及ぼすというのをご存知ですか?
睡眠は、私たちの脳や身体のメンテナンスを始めとして、非常に大切な役割を持っています。
しかしながら、忙しい現代人にとって、なかなか十分な質と量の睡眠を取ることは難しいです。
そこで、今日は手軽に睡眠の質を上げれる方法をご紹介していくので、ぜひ実践してみて下さい!
ずばり、その方法というのが、『部屋の二酸化炭素濃度を下げる』というものです。
以下、詳しく解説していきます。
デンマーク工科大学の研究
デンマーク工科大学が行った、二酸化炭素濃度と睡眠の質に関する研究についてご紹介します。
こちらの研究では、30名の男女を対象に行い、被験者に下記の2種類の部屋で睡眠を取ってもらいました。
A、換気した部屋で1週間寝る(二酸化炭素濃度が薄い)
B、換気の悪い部屋で1週間寝る(二酸化炭素濃度が濃い)
※二酸化炭素濃度以外の部屋の温度等の条件は、どちらも同じものとしています。
さて、この研究結果はどのようなものだったか?
Aの換気をした部屋で寝た際は、睡眠の質が向上し、
- 朝、起きた際に熟睡感を感じる。
- 日中の集中力がアップ。
- 日中の眠気が減少。
といった効果が見られました。
一方で、Bの換気が悪い部屋で寝た際は、質の良い睡眠があまり取れなかったという結果が見られました。
つまり、この結果から、二酸化炭素濃度と睡眠の質に深い関係があることが分かったのです。
デンマーク工科大学の研究チームは、
『客観的に計測した睡眠の質と、主観的な寝室の快適さは、二酸化炭素濃度が低くなるほど改善した』
と発表しています。
二酸化炭素濃度を下げ、睡眠の質を上げよう!
さて、二酸化炭素濃度を下げることで睡眠の質が上がるというのは分かって頂けたと思います。
ここでは、二酸化炭素濃度を下げ、睡眠の質を上げるための具体的な方法を2つほどご紹介していきます。
①寝る前に5分~10分の換気を行う。
デンマーク工科大学の研究でも行われていたように、『換気』を積極的に行ってあげましょう。
特に、寝る前に5分~10分の換気をしてあげることで、新鮮な空気のもとで眠りにつくことができるようになります。
少し寒いと感じることもあると思いますが、部屋の二酸化炭素濃度を下げ、睡眠の質を上げていきましょう。
また、換気と並行して、自身のメンテナンスもしてあげましょう。
- 瞑想
- ストレッチ
- スリー・グッド・シングス
などがオススメです。
https://www.subaru7s.com/entry/2019/10/10/190825
(↑スリー・グッド・シングスについてはこちらから)
その他、明日の準備をしたり、読書をしたりというのもオススメです。
換気で部屋のコンディションを整えるとともに、スマホなどの電子機器は触らず、自身も睡眠モードに近づけていきましょう!
②観葉植物を部屋に置く。
観葉植物を部屋に置くと、植物が光合成する過程において、二酸化炭素を減らしてくれます。
国土緑化株式会社の測定によると、鉢植えのLサイズ(高さ150cm~180cm)の観葉植物が、年間1.5kgの二酸化炭素を吸収することが分かりました。
なお、現在、地球上で二酸化炭素を減らすことができるのは、植物だけとも言われています。
この点からも、二酸化炭素濃度を下げ、睡眠の質を上げていくために観葉植物を置くことは非常に有効であると言えます。
Lサイズのものを置くスペースがないという方も、小さなものでも効果はありますので、ぜひ室内に置いてみて下さい!

まとめ
部屋の二酸化炭素濃度を減らすことで、私たちの睡眠の質は高まり、日中の活動効率も高まっていきます。
・朝、起きた時の熟睡感がない。
・日中、仕事や勉強に集中できない。
・しっかり寝ているはずなのにどこか体がだるい。
このような悩みを抱えておられる方は、睡眠の”質”に問題があるケースがほとんどです。
ぜひ、睡眠の質を上げるためにも、部屋の二酸化炭素濃度を下げることを意識していきましょう。
今回紹介した方法は、どちらも簡単にできるものなのでオススメです!