突然ですがみなさんは、
- お昼過ぎに眠気に襲われる。
- 午後になると、一気に生産性が落ちる。
- 午後になると、疲労感や倦怠感を感じやすくなる。
このような悩みを抱えていませんか?
日本人の7割近くは、お昼過ぎに眠気を感じていると言われており、午後からは生産性も低下気味の方が多いです。
しかしながら、できるものなら午後も、午前中と同様のコンディションで仕事や勉強に臨みたいですよね。
そこで、今日は、午後からの生産性を上げるための方法として、『コーヒーナップ』なるものをご紹介していきます。
午後からのお仕事や勉強が辛いという方は必見の記事ですよ!
コーヒーナップのやり方と効果

コーヒーナップのやり方は非常に簡単です。
コーヒーを飲んで、20分程度の昼寝をしてあげる。
たったこれだけのことで、目覚めた後の
- 眠気解消
- 集中力アップ
- 脳の疲労感の解消
といった効果が期待できます。
もちろん、普通の昼寝でもこれらに近い効果は得られるのですが、コーヒーナップの優秀な点は昼寝直後からすぐ行動ができるようになり、生産性が上がる点です。
さて、なぜこれらの効果が得られるのか?という部分についてお話していきます。
脳の疲れを作っている物質にアデノシンというものがありますが、これが蓄積されていくと、脳は疲労感を感じて、脳と体を休めようとします。
つまり、午後から眠気や疲労感を感じるのは、午前中の作業によって、脳にアデノシンが蓄積されていることが大きな要因であると言えます。
逆に言えば、このアデノシンの蓄積にうまく対応することで、午後からの作業の生産性は高まると言えます。
そして、このアデノシンの蓄積に一役買ってくれるものこそが、コーヒーナップです。
コーヒーナップの昼寝によって、まずアデノシンの除去が図られます。
その後、昼寝を終えたタイミングで、コーヒーに含まれるカフェインが効いてきますが、このカフェインは非常に面白い性質を持っているのです。
その性質というのが、疲労物質であるアデノシンと形が非常に似ているというものです。
アデノシンレセプターと呼ばれるものにアデノシンがはまると、私たちは疲れを感じてしまいますが、この性質のおかげで、カフェインがアデノシンの代わりにふたをしてくれるようになります。
結果として、その後も疲れにくくなるというわけです。
つまり、コーヒーナップを行うことで、午前中の疲労リセット+その後の疲労予防ができ、結果として生産性の上昇が見込めるというわけです。
コーヒーナップの効果、恐るべしですよね!
コーヒーナップの注意点について

さて、コーヒーナップの素晴らしい効果を知って頂いたところで、行う際の注意点についても解説していきます。
注意点を簡単にまとめると、
- コーヒーはちびちび飲まない。
- 昼寝時間は20分以内。
- できれば行う時間は1時以降に。
この3つです。
以下、詳しく解説していきますね。
①コーヒーはちびちび飲まない。
コーヒーナップを行うときは、ゆっくり味わって飲むというよりも、短時間で飲み干すことを心がけましょう。
※一気飲みまではする必要ないです。
これはゆっくりちびちび飲んでいると、コーヒーを飲み終える頃に、最初の方に飲んだコーヒーのカフェインが少しずつ効き出してきてしまうからです。
カフェインの効果が現れるまでの時間は、20分~30分と言われていますが、この効果が現れるまでの時間を昼寝にあてれるようにしていきましょう。
同様の理由で、コーヒーを飲み終えた後はすぐ寝ることも心がけましょう。
コーヒーを飲み終えた後に、スマホを構ったり、作業をしたりしていると、コーヒーナップの効果は薄まっていくので、注意してください。
②昼寝は20分以内に。
コーヒーナップを行う際の昼寝は、20分以内を心がけましょう。
これは、だいたい20分を過ぎたあたりから、深い眠りに入ってしまうからです。
深い眠りに入ると、起きた後に逆にだるさや倦怠感を感じるとともに、睡眠リズムの乱れにも繋がってしまいます。
そのため、昼寝開始後20分でアラームをかけておくことをオススメします。
なお、時間がない方は、6分程度の昼寝(うたた寝や目を瞑るだけでもOK)でも効果ありとの研究があるので、自分のできる時間で実践してみて下さい!
※ベットの上でだらだらとスマホを構うよりは、短時間目を瞑るだけの方が効果はあります。
③できれば行う時間は1時以降に。
カフェインとストレスホルモンには深い関係があることが分かっており、ストレスホルモンの多い時間帯のコーヒーはあまり効果がなく、ストレスホルモンの少ない時間帯のコーヒーは絶大な効果が得られるとされています。
そして、ストレスホルモンの多い時間帯というのが、
- 起床後数時間
- 午後12時~午後1時
- 午後5時半~6時半
と言われているので、この時間は極力避けた方が良いと言えます。
※就寝6時間前(カフェインが効きやすい人はさらに前)のコーヒーも、睡眠に悪影響を及ぼすので避けるようにしましょう。
昼休憩の時間もあるので、必ずしも1時以降にする必要はありません。
ですが、可能であれば、1時以降にコーヒーナップを行うと、最大限の効果を得られるのでオススメです!
ファーマン大学の研究

昼に短時間で眠りにつくことができない…、職場だと昼寝をしにくい…という方もいると思います。
ですが、安心してください!
昼寝は実際に眠らなくてもその効果があるということが分かっています。
実際に、ファーマン大学が行った実験をご紹介します。
26名の学生を対象に行った実験で、彼らにとあるストーリーを記憶してもらった後に、
・快適な椅子に座り、目を瞑って15分間休んでもらう場合
・パズルのような簡単なゲームで遊んでもらった場合
この2つの場合を比較しました。
すると、その後の記憶のテストでは、目を閉じて休んでいたグループの方が圧勝(ストーリーを細部まで覚えていた)という結果が得られました。
つまり、目を瞑るだけでも、脳の内部の情報整理は行われ、その後の生産性の向上が見られることが分かったのです。
※生産性の向上だけでなく、脳疲労の改善やストレス耐性アップなどの効果も見られました。
昼寝がしにくい(できない)方は、コーヒーを飲んた後に、椅子に座って目を瞑るだけでも実践してみて下さい!
最後に

コーヒーナップは、非常に手軽にできる方法でありながら、午後からの生産性アップに強く働きかけてくれます。
ぜひ明日から実践し、午後も高いパフォーマンスを維持していきましょう!
また、コーヒーは他にもたくさんの良い効果があります。
コーヒーの持つ効果については、こちらの記事も参照ください!
