みなさん、こんにちは。すばるです!
突然ですが、みなさんは情動感染という言葉を聞いたことがありますか?
「情動感染」少し難しい心理学用語ですが、簡単に言えば、感情が人に感染するという意味です。
実は、数多くの研究によって、人間の持つ幸せやストレスなどの感情が周りの人に感染する(情動感染する)ということが分かっています。
今回は、この情動感染について、みなさんに詳しくご紹介していけたらと思います。
情動感染は日常的に起きている!?
さて、冒頭で簡単に情動感染の説明はしましたが、自分には関係ない…そう思っている方も多いと思います。
しかしながら、情動感染というのは、ものすごく日常的に起きています。
例えば、会社や学校で他の人の陰口を周りが言っているのを聞いたときや、家で愚痴ばかりを聞いているときは、自分にも負の感情が伝染しています。
逆に、周りの友達が笑顔でいるときや、小さな子供が楽しそうに遊んでいるのを見かけたときは、自分にも幸せが伝染してきます。
ちなみに、情動感染はテレビやYouTubeなどの映像を通じても、少なからず起きます。
そのため、日常生活の中で、情動感染が起きないということはほとんどあり得ません。
※なお、情動感染は幸せなどのプラスの感情よりも、ストレスなどの負の感情の方が、感染力が強いことが分かっています。
情動感染は日常的に起きている。
このことはしっかり押さえておいてください!
情動感染は親しい人ほど起きやすい!?
ストレスを抱えている人と一緒にいるまたはストレスを抱えている人を見るだけで、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが増加する(情動感染する)ことが、研究によって明らかになっています。
そして、おもしろいことに、その人と自分の間柄によってコルチゾールの増加量が変化することも分かっています。
ある研究では、他人がストレスにあえぐ映像を見たとき、24%の人がストレス反応を示したのに対し、親しい友人や恋人の場合は40%の人がストレス反応を示したというデータが得られています。
つまり、赤の他人以上や通りすがりの人以上に、家族や友人、恋人などの親しい人ほど情動感染は起きやすいのです。
(これは幸せなどのプラスの感情についても同様です)
そのため、身近な人が幸せな状態であれば、それはあなたにとっても非常にプラスな影響を及ぼしてくれます。
しかし、身近な人が負の感情を纏っているとき、それはあなたにとっても危険なサインです。
とりわけ、友人や恋人を選ぶ際は、陰口や愚痴を言わない人を選ぶようにしていきましょう!
※陰口や愚痴を普段からよく言う人は、負の感情を纏っていることが多いです。
悪い情動感染は防いでいこう!
幸せなどの良い情動感染であれば、ぜひ積極的に受けていきましょう。
しかし、ストレスなどの悪い情動感染はできるだけ受けたくないものですよね。
風邪やインフルエンザに、手洗いやうがい・マスクなどの予防法があるように、情動感染を予防する方法もあります。
ここでは、悪い情動感染を予防するための方法をご紹介していきます。
瞑想を習慣化する
日々、瞑想を行っていくことで、私たちは自身のストレス耐性を高めることができます。
ストレス耐性を高めることで、ストレスを抱えている人と一緒に過ごすときでも、コルチゾールの過剰な分泌を防ぐことができます。
すなはち、自分自身まで負の感情が纏わりつかずに済むわけです。
瞑想は1日数分程度からスタートすることができ、ストレス耐性アップ以外にも数多くの魅力的効果を得ることができます。
ぜひ、今日から始めてみましょう!

自己肯定感を高める
こちらも瞑想同様に、ストレス耐性アップを目指して行っていきましょう。
自己肯定感を高める方法はいくつかありますが、短時間で手軽にできるものとしては、楽しかったこと・良かったことを思い出すというのが挙げられます。
夜寝る前や家を出る前に、その日や前日にあったプラスの内容を思い出してあげましょう。
思い出してあげるだけでももちろんOKですが、紙に書いたり、SNSでつぶやいたりするとなお良いです。
また、長期的に自己肯定感を上げたい方は、日記をつけてみるのも良いと思います。
なお、この際、マイナスのことに目を向ける必要はありません。
プラスのことにだけ目を向け、自己肯定感のアップを図りましょう!
また、運動も自己肯定感アップにはもってこいです。
体を動かすのが苦でない方は、ぜひ積極的に体を動かしていきましょう。
ちなみに、オススメの運動時間としては朝です。

ネガティブ⇒ポジティブに変換
これは相手のネガティブな感情をそのまま受け取るのではなく、自分のところでポジティブに変換していくというものです。
これを行っていくために、ストレスに良い面があることを知るとともに、会話の中でポジティブな言葉を積極的に使うことを意識していきましょう。
そのうえで、相手が愚痴や不安を口にしたとき、その中からポジティブな要素を見つけてあげ、相手に伝えてあげましょう。
例えば、「仕事で上司に怒られてばかり」と友人が愚痴を口にしたとき、
「そっか~、その上司最悪だね」などと口にすると…
共感してもらえ、一時的に相手の気分は良くなるかもしれませんが、負の感情の連鎖は止まりません。
一方、「きっとその上司は〇〇に期待しているんだよ!」などと答えると…
ネガティブ⇒ポジティブの変換が可能となり、負の感情の連鎖を止めることができます。
この方法は、プラスの感情の情動感染にもつながっていくので、相手を幸せな気持ちにしていくことにもつながります。
最後に
ストレスなどの負の感情は、周囲から感染を受けやすいです。
自分自身が負の感情でふさぎ込まないように、今回紹介した予防法を実践していきましょう。
また、周囲を幸せにしたいと思った際は、まずは自分自身がポジティブな気持ちになることを意識しましょう。
あなたのポジティブは周りに伝染していき、周囲を幸せにすることに繋がります。
幸せは脳のパフォーマンスを上げることも知られているので、ぜひ自分も周囲も幸せになっていきましょう!
