みなさん、こんにちは。すばるです!
突然ですが、みなさんには人生における師と呼べる人がいますか?
いると答えた方の多くは、中学の担任の先生、高校のときの部活の顧問など学校関連から挙げると思います。
もしくは社会人ならお世話になった上司の方の名前を挙げる人もいるかと思います。
いないと答えた人もこれからの人生の中で出会うことができるかもしれません。
人生における師とは自らに様々な深い学びを与えてくれ、自らの人生に大きな転機を与えてくれることもあります。
僕にも自らの人生における師と呼ぶことのできる人がいます。
それは僕の父です。
今日は僕が父から学んだことを書いていきたいと思います。
勉強しろと言わなかった理由
僕は学生時代に父を含め、家族の誰からも「宿題やれ」、「勉強をしろ」と言われたことはありませんでした。
これは何も僕がきっちり学校で出された課題をやる優等生だったからではありません。
むしろ僕は自分に必要のないと思う課題はやらないタイプの人間だったので、教科担当の先生にも度々呼び出しを食らっていました。
父も担任との面談の際に、毎度僕の提出物についての苦情を聞かされていたようです。
ですが、それを僕に報告してくることはあっても、注意したり、怒ったりすることはなく、むしろ笑い話として話してくる感じでした。
僕にとってこれはとてもありがたく、もし親からも「課題やれ」などと言われてたらきっと勉強のモチベーションを保てなかったです。
僕は人に強制されることが嫌いですし、マイペース主義者なので(笑)。
大学受験も終わって、無事大学合格が決まった後、父とドライブする機会がありました。
そのとき、ふと父が僕に「勉強しろ」と言ってこなかった理由が気になり、父に聞いてみました。
以下、父からの言葉と僕との会話です。
父「お前は今の俺よりも学生時代の俺よりもはるかに頭がいい。
そんなお前に親だからって俺がどうこう口出しはできん。自分のできんことを人に押し付けるようなことを俺はせんよ。
何より俺はお前を子供としてではなく、対等な立場の人間としてみている。
人生経験こそ俺が長いものの、お前は俺なんかよりしっかり考えて行動できる人間だ。
そんなお前が必要ないと判断したものに俺がとやかく口出しする権利はない。
俺の仕事は、せいぜいお前の担任のくだらん苦情を聞くくらいなことやろ(笑)。」
僕「俺が受験失敗したらどうしたん?(笑)」
父「そのときはそのときちゃうん。
俺はお前がお前なりの方法で努力しとったのみてきたわけやし、落ちるなんて全く思わんかったで。
明日隕石降ってきたらどうしようとか考えたことある?
普通考えんやろ。そんなどうしようもないこと考えても意味ないやろ。」
なぜだか知らないが無性に涙が出てきた。
父に見られるのが恥ずかしかった僕は「何それ(笑)」とだけ返し、その後はずっと窓の外を眺めていた。
1年前のことだが今でも鮮明に覚えている。
父から学んだこと
上では父とのエピソードを1つだけ書きました。
(他にもたくさんのエピソードがあります。)
その中で僕が学んだことを書き留めたいと思います。
自分にできないことを人に押し付けない
人に何か言いたいことがあるなら、まずは自分がそれをできているかの確認をすべきだと学んだ。
自分ができてもいないことを人に言ったとしてもそこに説得力は生まれない。
よくあるのが、学校の先生が「挨拶しっかりしろよ」と言っても、その先生が挨拶をあまりしない。
そんなんで生徒が挨拶をするはずがない。
自分が挨拶できるようになってから言うべき。
人を下に見ない。常に対等以上に見る
人を下に見た瞬間にその人から学べることはなくなる。
対等以上の相手として接することで、その人から何かを学べ、自らの成長につながる。
下に見てしまうような相手とはそもそも関わるべきではない。
そんな相手との時間など時間の無駄に過ぎない
物事の内部にまで目を行き届かせる。表面だけを見ない。
僕の学校の先生は課題をやっていない現状にだけ目を向け、どんなにいい点数を取ってもほめることはなかった。
だが、父は違った。
僕の努力をしっかり認め、信頼してくれていた
僕も表面だけで人や物事を判断するような人間にはなりたくないと思う。
最後に
父はあまり僕に対して口うるさく言ってくることはありませんでした。
しかし、父の背中と数少ない言葉からはたくさんのことを学びました。
父は僕にとって、本当に心の底から尊敬できる数少ない人間です。
大学へと旅立つ前日、父に冗談のような感じで(本心で言いました)「父さんのような人間になれるように俺も大学生活頑張るわ(笑)」と言いました。
父は笑ってこう答えました。
「貴重な大学の4年間を俺みたいな人間になるために使うな。
そんな暇あったら遊んどけ」
あー、この人には本当に敵わない。
心底そう思った。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また父との他のエピソードや学んだことは記事にしていきたいと思います。
いつか尊敬する父(人生における師)を超えれるように僕も日々精進していきたいと思います!