みなさん、こんにちは。すばるです!
突然ですが、みなさんはハロー効果というのをご存知ですか?
ハロー効果というのは、心理学用語の一つで、ある対象を評価するときにその対象の目立つ特徴に引っ張られ、他の面における評価が影響を受けて歪んでしまうといった心理現象のことです。
もう少し分かりやすく言うと、見た目や学歴などの、その人の特徴の一部分に引きずられて、別の部分を勝手に判断してしまうことです。
さて、今日は、このハロー効果について詳しく解説するとともに、活用方法もご紹介していければと思います。
心理学好きの方は必見の記事ですよ!
2種類のハロー効果とその具体例
ハロー効果は、ポジティブハロー効果とネガティブハロー効果という2種類のものが存在します。
以下、それぞれの効果と具体例をお話していきます。
ポジティブハロー効果について
ポジティブハロー効果というのは、その人の目立っている特徴(主に長所)に引っ張られて、それ以外の部分に関しても実際より高く評価してしまうことです。
具体例を出していくと、
・イケメン(綺麗)という外見の長所に引っ張られて、実際には関係性のない内面(性格等)の評価も上がってしまう。
・高収入・高学歴というステータスに引っ張られて、外見の評価も自分の中で上がってしまう。
などです。
これらにドキッとした方もいるのではないでしょうか?
私たちは秀でた長所を目の当たりにすると、自分の都合の良いようにその人の人物像を作り上げ、勝手に評価を上げていってしまうのです。
いわゆる、“都合の良い解釈”ですね。
また、ポジティブハロー効果はテレビのCMにも使われています。
人気芸能人がCMに出ていると、その商品の売り上げが伸びるというのはよくある話です。
しかし、実際のところ、人気芸能人とその商品には何ら関係性がありませんよね?
実は、これは人気芸能人(好感度の高い人)のイメージに引っ張られ、その商品のイメージも勝手に上がっている(実際より高く評価してしまっている)のです。
上で挙げた例とは少し異なりますが、これも立派なポジティブハロー効果です。
このように考えると、ポジティブハロー効果はすごく身近に溢れているんですよね!
ネガティブハロー効果について
ネガティブハロー効果は、ポジティブハロー効果の反対で、 人の目立った特徴(主に短所)に引っ張られて、それ以外の部分に関しても実際より低く評価してしまうことです。
同じく具体例を出していくと、
・清潔感がなく、冴えないという短所に引っ張られ、仕事もできなそうというイメージを持たれてしまう(仕事の評価も下がる)。
・サバサバしているというその人の特徴に引っ張られ、家事ができなそうという評価をしてしまう。
などです。
ポジティブハロー効果同様に、その人の特徴の一部分だけで、他の全く無関係な部分の評価にまで影響が及ぼされているのが分かると思います。
清潔感がなくても仕事ができる人、サバサバしているけど家事が得意という人が、実際たくさんいるにも関わらずです。
このように見ていくと、ポジティブハロー効果はどれも嬉しいものばかりでしたが、ネガティブハロー効果は何とも悲しいですよね…
ハロー効果の活用方法について
ハロー効果の活用方法についてはいくつか挙げられますが、ここでは人間関係、中でも恋愛で使えるものをご紹介します。
ずばり、その活用方法が『相手の土俵で勝負する』というものです。
詳しく説明していきますね。
さて、あなたに気になる人、好きな人ができたとして、仮にその相手をAさんとします。
あなたはAさんに何とか振り向いてもらおうと、自分磨きのためにおしゃれな美容院に行ったり、ブランドの服を買ったりしました。
(内面磨きは一切せずに)
もちろん、あなたのこれらの努力が無事に報われ、Aさんと付き合えるということも十分に考えられます。
しかしながら、もしAさんが外見はほとんど重視せず、内面の方を強く重視するタイプだったとしたらどうでしょうか?
この場合、ネガティブハロー効果によって、内面の悪い部分がせっかく頑張った外見の評価を下げてしまうこともあるのです。
すると、あなたの努力は水の泡という何とも残念な結果になってしまいますよね…
実際、ハロー効果の起点となる目立つ特徴というのは、評価者側が重視するものとなるケースが多いです。
つまり、恋愛関連で言えば、
・外見を重視する人
⇒外見によって、対象の内面の評価にも影響が及ぼされる。
・内面を重視する人
⇒内面によって、対象の外見の評価にも影響が及ぼされる。
といった感じです。
そのため、内面を重視する人に対しては、当たり前ですが、外見で勝負するより内面で勝負した方が良いということです。
いくら外見で勝負しても内面の評価が上がる可能性は薄いですし、内面の評価が高ければ、勝手に外見の評価も上がっていくからです。
もし、人間関係(特に恋愛)で、相手と良い関係を築きたいのなら、相手の土俵で勝負するのを意識してみるのも良いでしょう。
※あくまでハロー効果の視点から見たときですが
なお、このことからも、相手の好きなタイプをしっかり知るというのは大切なことですよね。
最後に
ハロー効果はかなり身近な心理学なので、知っておいて損はなしですよ!
ネガティブハロー効果は受けないようにしつつ、ポジティブハロー効果は積極的に活用していけると良いですね(笑)
心理学に興味を持たれた方は、こちらの記事も読んでみて下さい!
