伊坂幸太郎は日本を代表する小説家の一人であり、小説や映画化されたものなど多数の有名な作品が存在します。
今回は伊坂幸太郎の大ファンであり、年間50冊近い本を読む読書好き大学生すばるが、伊坂幸太郎作品の中からおすすめ本をランキング形式でご紹介していきます。
伊坂幸太郎初心者の方も同じく伊坂幸太郎ファンの方も、作品を選ぶ際の参考にして頂けたら幸いです。
- 伊坂幸太郎のおすすめ本を知りたい
- 伊坂幸太郎作品に挑戦したいけど、何から読むべきか迷い中
- 伊坂幸太郎にハマり、次の一冊を見つけたい
伊坂幸太郎作品の魅力について

〇伊坂幸太郎プロフィール
1971年生まれ、千葉県出身
東北大学法学部卒業
システムエンジニアとして働く傍ら文学賞に応募、2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。
(Wikipediaより一部抜粋)
伊坂幸太郎作品にはたくさんの魅力が秘められています。
そんな中でも特に魅力だと感じる部分が、
- 伏線回収の素晴らしさ
- 独特な世界観とキャラ設定
この2つです。
伊坂幸太郎といえば伏線回収。
伊坂さんの作品を多数読んだ経験がある方ならば、多くの方が口を揃えて言うこちらのセリフ
そのくらい伊坂幸太郎作品における伏線回収は「圧巻」や「素晴らしい」といった一言に尽きます。
物語に散りばめられた伏線が終盤に一気に回収されていく爽快感はやみつきもので、ここから伊坂幸太郎にハマっていく人は大勢います。
また、伊坂幸太郎の作品はその独特な世界観とキャラ設定から、クセのある物語でもスッと入ってくるのが特徴的です。
中でも多数登場する名言はキャラの魅力を引き立たせるのに大きく貢献しています。伊坂幸太郎作品の名言は、カッコよさあり、心にグッとくるものあり、深く考えさせられるものありともう本当に最高です!
一人一人のキャラが特徴立っており、気付けば登場人物や彼らが作りだす物語の世界に引き込まれ、「伊坂ワールド」に。
伏線回収+独特な世界観が魅力の伊坂幸太郎。
以下、そんな伊坂幸太郎作品の中でも、特におすすめな小説をランキング形式でご紹介していきます。
伊坂幸太郎おすすめ小説ランキング

伊坂幸太郎のおすすめ小説10選
どの作品もそれぞれ異なる良さや魅力でいっぱいになっていますので、各小説に隠された伊坂幸太郎の魅力をお見逃しなく!
第1位:ゴールデンスランバー
衆人環境の中、首相が爆殺された。
そして犯人は俺だと報道されている。
なぜだ? 何が起こっているんだ?
俺はやっていない—。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテイメント巨編。
個人的に断トツで好きな伊坂幸太郎作品『ゴールデンスランバー』
主人公:青柳の逃走劇は手に汗握る展開の連続で、読んでいるこっちのドキドキハラハラが止まりませんでした。
スリリングなストーリー展開には、長篇小説であるのを忘れるくらい作品に引き込まれていくこと間違いなしです。
伊坂さんの代名詞「伏線回収」が思う存分堪能でき、個性的なキャラ・セリフも目立つ本作品
伊坂幸太郎の魅力が詰まりに詰まった堂々の第一位です。
2008年:本屋大賞受賞、第21回山本周五郎賞受賞作品受賞
2009年:このミステリーがすごい1位
2010年:映画化

第2位:砂漠
この一冊で世界が変わる、
かもしれない。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、飛び切り美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡でできていた―。明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。
伊坂幸太郎と言えば『砂漠』という人も多数いるくらい人気の本作品。
何気ないありそうでありえない大学生の日常が坦々と描かれているだけですが、個性的な登場人物たちにどんどん引き込まれていきます。
5人の大学生が描き出す青春物語に、「自分もこんな青春送りたかった」、「これからこんな青春をしよう」と思わずにはいられません。
伊坂幸太郎特有の伏線回収やどんでん返しはないですが、どこか心が温かくなり、何度も繰り返し読みたくなる青春ドラマ小説。
青春爆発!相変わらずの好キャラ満載。青春っていいな~、あの頃に戻りたいな~と思わせてくれる。それでいて、どこか明日からまた頑張ろうと思える一冊。

第3位:陽気なギャングシリーズ
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!
(陽気なギャングが地球を回すより)
全三作品で構成される、個性豊かな四人の銀行強盗たちが登場する『陽気なギャングシリーズ』
特徴立ったキャラ達によるコメディ要素×作りこまれた深いサスペンス要素は、もう目が離せません。
そして、「これぞ伊坂幸太郎!」といった爽快感Maxの伏線回収の連続には、本の前の誰しもがやみつきになること間違いなし!
普段あまり本を読まない方や伊坂幸太郎作品初心者の方におすすめできる作品になっています。

第4位:マリアビートル
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道中」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する―。小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテインメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!
新幹線内で繰り広げられる殺し屋同士のバトルを描いた『マリアビートル』
個性豊かな殺し屋5人に起きる事件の数々。
誰かが別の誰かを狙い、ぞの別の誰かがまた別の誰かを狙うの連鎖。
ドキドキハラハラを超えた最高峰のエンターテイメント性が、伊坂幸太郎お馴染みの伏線回収の爽快感とセットで楽しめる作品になっています。
殺し屋シリーズ2作目(グラスホッパーの続編)
第7回大学読書人大賞受賞作品

第5位:アイネクライネナハトムジーク
妻に出ていかれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL……。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。
伊坂幸太郎にしては珍しい恋愛ジャンルの作品『アイネクライネナハトムジーク』
連作短編集でそれぞれ異なる登場人物による話が描かれていますが、最後には全てのストーリーが繋がり、非常にスッキリする本作品。
どのエピソードも現実世界にありそうなものばかりで、共感しやすい内容になっています。
読めばきっと恋をしたくなる、明日が楽しくなる優しい物語。
シンガーソングライター斉藤和義さんに作詞を頼まれたことから作られた本作品
2015年:本屋大賞ノミネート
2019年秋:映画化

第6位:チルドレン
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々—。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。
5つの短編作がつながった物語『チルドレン』
独自の世界観を持ち、憎たらしいのにどこか嫌いになれない男、陣内。そんな彼の周りに起きる事件の数々。
読み終えた後にはきっとあなたも陣内の虜に
ときに笑えて、ときに感動して、ときに温かい気持ちになれる連作短編集。
伊坂幸太郎作品を読むならまずはこれ!というくらい伊坂幸太郎の魅力が詰まった作品です。
本作品の続編「サブマリン」も要チェックです!
チルドレン同様に陣内節が炸裂しており、陣内好きの方ならハマること間違いなしの作品です。

第7位:AX(アックス)
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克己もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克己が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。物語の新たな可能性を切り拓いた、エンタテインメント小説の最高峰!
第4位で紹介したマリアビートルの続編にして、殺し屋シリーズ三作目『AX(アックス)』
超一流の殺し屋でありながら、家では全く妻に頭の上がらない恐妻家という何ともおもしろいキャラ設定がなされている主人公。
主人公の殺し屋としての一面、恐妻家としての一面、一人息子の親としての一面など、様々な一面が見え隠れする本作品。
待ち受けるラストは伊坂幸太郎作品史上No.1と言っても過言ではないどんでん返し。
殺し屋シリーズ好きの方は特に必見です。

第8位:死神の精度
①CDショップには入りびたり②苗字が町や市の名前であり③受け答えが微妙にずれていて④素手で他人に触ろうとしない——そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生
死神らしくない死神と人間の死を描いた物語『死神の精度』
クールで奇妙な雰囲気が漂う主人公、千葉
『死神が死にふさわしいかどうかを調査する』という重いテーマでありながら、千葉の独特の雰囲気(ユーモアさ)がその重さを一切感じさせません。
テンポよく読み進めることができ、気付けば千葉の魅力に引き寄せられている本作品。
人間味を感じたい方におすすめの作品です。

第9位:ラッシュライフ
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。
幕間には歩くバラバラ死体登場―。
並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
伊坂幸太郎の教科書とも言える作品『ラッシュライフ』
何の繋がりもない四人が作り出すそれぞれの物語。それらが一つに重なるとき、新たな物語が幕を開ける。
見事なまでの伏線回収とそれぞれの物語の繋がりには、圧巻の一言です。
バラバラなパズルのピースが一つの枠にスラスラハマっていくような爽快感には。魅了されること間違いなしです。

第10位:アヒルと鴨のコインロッカー
大学入学のため引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。標的は―たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし、決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!四散した断片が描き出す物語の全体像とは?
伊坂幸太郎作品の中でも王道ミステリーとなる『アヒルと鴨のコインロッカー』
本屋襲撃を誘われた主人公の現在パートと主人公を誘った隣人の2年前の事件の過去パートが同時並行する本作品。
現在と過去の繋がりが明らかになったとき新たに見えてくる世界線には、もうこれでもかというくらい伊坂幸太郎の魅力が詰まっています。
ミステリー×サスペンスの非常に奥が深い本作品
どんでん返しを含め、じっくりとミステリーを楽しみたい方には持って来いの作品です。
不思議さと切なさと暖かさの残る物語で、さすが伊坂幸太郎といった感じでした。過去と現在の交錯とラストの結末は個人的にすごく好みでした。

最後に
どれも他の作家さんとは異なる唯一無二の魅力にあふれた伊坂幸太郎の作品。
ぜひ興味を持った作品は手に取って読んでみて下さい!
もちろん今回紹介した伊坂幸太郎のおすすめ小説10選以外にも魅力的な作品は多数ありますので、伊坂幸太郎に興味を持った方は一緒に好きな作品を探していきましょう。
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