食事に関しては「〇〇が身体に良い」、「△△は身体に悪影響を及ぼす」など、様々な情報が飛び交っています。
これらの情報は、医学の進歩とともに日々更新され続けています。
今回は、最新医学に基づくエビデンスから、日常生活で役に立つ食事の新常識をお届けしていきたいと思います。
ぜひ日々の食生活の参考にしてみて下さい!
日常生活で役立つ食事の新常識5選
カロリーと肥満は関係ない
肥満解消のために「カロリー制限」を考える人は多いと思いますが、それは大きな間違いで、注目すべきは”糖質”です。
というのも、肥満は血糖値の上昇によって起きるものであり、その要因となるものこそが糖質だからです。
カロリー制限で肥満が解消されていくように感じるのは、カロリー制限の中で自然と糖質も制限されているからです。
逆に言えば、いくらカロリー制限をしても、その中に占める糖質の割合が多ければ肥満が解消されることはないというわけです。
同じ高カロリーのアルコール類でありながら、ウイスキーをよく飲む人があまり太っておらず、ビールをがぶがぶ飲む人が太っているのは、やはり糖質が原因というわけです。
疲れたときに甘いものは逆効果
疲れたときにチョコなどの甘いものを口にしようとする人は多いと思いますが、これは大きな間違いです。
たしかに甘いものを口にした直後は、血糖値の急上昇によって疲れも吹き飛び、幸せな気分になったかのように感じます。
しかし、それは本当に一時的なもので、糖質摂取によって急激に上がった血糖値はその後急激に下がっていき、いらいら・吐き気・眠気などの不調を呼び起こします。
結果として、疲れを取るために甘いものを口にしたはずが、かえって疲れが増してしまうというわけです。

野菜ジュースが健康に良いは要注意
健康目的のために市販の野菜ジュースを毎日摂取するという方は少なからずいると思いますが、これは注意が必要です。
というのも、市販の野菜ジュースは
- 糖分等の過剰摂取になる恐れあり。
- 失われている栄養素あり。
というデメリットも存在します。
市販の野菜ジュースは飲みやすさを重視するため、糖分や添加物等を多量に加える傾向があり、これらは健康的であるとは言えません。
また、製造過程において、食物繊維やビタミンCなどの失われている栄養素も多数存在し、通常の野菜の代替にはなり得ません。
そのため、野菜ジュースはあくまで野菜不足を補ってくれる補助的なものと捉え、基本は調理した野菜を摂取するように心がけましょう。
果物と野菜は全くの別物である
「果物は健康に良いもの」と考える人は多く、中には果物と野菜を同じ位置づけで考える人もいます。
しかし、これは大きな間違いです。
というのも、野菜は食べ過ぎくらい食べたところで丁度いいというのが現代人の現状ですが、果物はそうはいきません。
果物はビタミンやミネラルが豊富に含まれている反面、糖質も大量に含まれてしまっています。
特に、果糖はエネルギー源より脂肪として蓄えられやすいので、余計に注意が必要というわけです。
そのため、果物は健康に良いものと考え、野菜の代わりに食べるなどは言語道断です。
もちろん、果物自体は栄養が詰まったものが多いので、
- 朝食の最後に少量食べる。
- おやつの代わりに果物を食べる。
など、工夫して摂取する分にはOKです。
一日三食よりちょこちょこ食べの方が健康的
「一日三食」が健康的という風潮は強いですが、同じ量なら、まとめて食べるよりもちょこちょこ小分けにして食べた方が良いということが言われています。
大切なことは空腹時に一気に糖質を取らないことです。
空腹時に一気に糖質を取ってしまうと、血糖値の急激な上昇を引き起こし、身体に様々な不調が生じてしまいます。
これを防ぐためにも、ちょこちょこ小分けに食べた方が、血糖値のコントロールが図られれて良いというわけです。
ドカ食いをしてしまいがちな人は、特におやつ時間を設けるなどすると良いでしょう。
※健康を意識するなら、おやつは野菜・果物類、ナッツ類などをオススメします。
