「自分の書いた文章で他人を意のままに動かせる」
そんな魔法のような力があったら、
- 文章を読んだ人の信頼や興味を得れる。
- 文章一つで物やサービスを売ることができる。
- メッセージのやり取りで気になる異性の心をつかめる。
などと人生を大きく変えることができますよね。
今回は、そんな魔法の力を手に入れることができる一冊「人を操る禁断の文章術」についてご紹介していきます。
メンタリストDaiGoさん著の本書、「メンタリズム」を活かした他人を動かす文章術、そしてその魅力を堪能してみてはいかがですか。
個人的評価
・読みやすさ:☆☆☆☆☆
・興味深さ:☆☆☆☆☆
・オリジナル性:☆☆☆☆☆
・再読したい:☆☆☆☆☆
・知識:☆☆☆☆☆
総合評価:S
※あくまで個人的評価です。
総合評価についてはS~Dまでで評価しています
内容
〇目次
まえがき
第1章 文章が持つ力は∞(無限大)
第2章 「書かない」3原則で人を操る
第3章 人を動かす7つの引き金で、何を書けばいいかもう悩まない
第4章 あとは、5つのテクニックに従って書くだけ
本書は、相手を思うままに
行動させたい人のための本です。
美文のコツは書かれていませんが、
相手に読まれる文章、
相手の心を動かす言葉選び、
相手を行動に導くための技術については
ふんだんに盛り込まれています。
相手の想像力を使って、
最も激しく心を動かすことができる方法
これがメンタリズム文章術です。
きれいな文章を書きたい人向けというより、人を動かす文章術が知りたい人向けの本書。
DaiGoさんの専門分野である心理学、メンタリズム。これらをふんだんに活用した文章術が多数記載されています。
- 人を操る文章の3原則
- 人を突き動かす7つのトリガー
- すぐに使える5つの文章テクニック
などなど、「こうすれば人の心を揺さぶれるのか」、「こういった文章が他人を動かすのか」といった知識(テクニック)が目白押し。
具体例も多数掲載されているので、再現性も高く、即自分の文章に応用することも可能です。
たった1行で、人は踊らされる
感想
「人を操る(動かす)ための文章テクニックがまとめられた一冊」
本書をまとめるなら上記の言葉がぴったりかと思います。
- ビジネスで文章を用いて人の心を動かしたい!
- 気になる異性の心をメッセージで掴み取りたい!
このようなときに役立つ文章テクニックがふんだんに盛り込まれている本書。
ここからは個人的に本書で参考になった部分を、抜粋しながらご紹介していきます。
まずは即実践可能な「人を操る文章の3原則」
- あれこれ書かない
- きれいに書かない
- 自分で書かない
私たちが文章を書こうとすると、ついつい「何を書くか」に焦点を持っていきがちです。
しかし、「書かない」に焦点をあてることで、一気に人を操ることができるようになるとDaiGoさんは説明しておられます。
人は、受け取った情報が足りないときは想像や予測で判断する習性があります。
では、この想像や予測が、何に基づいているのかというと、その人の知識と体験、つまり記憶です。記憶に残りやすいものは、強い感情を伴う記憶、例えば自分にとって好ましいことや望んでいること。
ですから、読み手は情報量の少ない文章に触れると、自分に好ましい方向へ想像力を働かせやすいのです。
読み手の想像力を利用する―。これがメンタリズム文章術の一番の特徴です。
(「第2章「書かない」3原則で人を操る」より引用)
簡潔にまとめると、「書かない」ことで足りない部分を都合よく読み手に想像させ、心を動かす。
これが、人を操る文章術において最も大切なことというわけです。
また、人の心を動かす7つのトリガーに関しても非常に興味深かったです。
ここでは抜粋して、トリガー④の「ソン・トク」とトリガー⑦の「あなただけの」についてご紹介します。
まずはトリガー④の「ソン・トク」。
「学生は機種変、タダ!」
「もし、満足いただけなければ、全額返金いたします」
このような文章、興味惹かれちゃいますよね?
実は、人間は「得をしたい」という感情より「損したくない」という感情の方が倍以上強いということが知られています。(プロスペクト理論)
そのため、読み手の「損したくない」という感情にアプローチすることで、一気に心を突き動かせるようになるということです。
次に、トリガー⑦の「あなただけの」。
「〇〇さんだから打ち明けるんですか…」
「読んでいただいている人たちだけのチャンスです」
このような文章。心動かされちゃいますよね?
これは、「あなただけに…」という特別感に私たちが弱いからです。
ビジネスでもプライベートでも使える文章テクニックなので、覚えておいて損なしですね!
※これらを含め、計7つのトリガーが紹介されています。
このように多数の文章テクニック、心理学を応用した文章術が掲載された本書。
「文章とは、読まれるために書くものではない
行動させるために書くものだ」
本書を読み終えた頃には、この言葉の真髄が理解できているはずです。
最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。
〇本書をオススメしたい人
・心理学、メンタリズムに興味ありの方
・人を操る文章テクニックが知りたい方
・恋愛やビジネスに文章術を応用したい方
このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。