たくさん寝たのに何だか体がだるい…
朝からずっと体のだるさが抜けない…
このような悩みを抱えている方はいませんか?
もしかしたらそれ、「寝過ぎ」が原因かもしれませんよ!
睡眠不足が体に悪影響を及ぼすというのは、多くの方がご存知だと思いますが、「寝過ぎ」も同じかそれ以上に私たちの心身に悪影響をもたらすことが分かっています。
今回は寝過ぎがなぜ体に悪いのかという部分を解説するとともに、寝過ぎによる体の不調の対処法をご紹介していきます。
寝過ぎはなぜ体に悪い?

”睡眠”は重要なものだから、たくさん取ればいいんじゃないの?
このように考える方もいるかもしれませんが、過度な睡眠(寝過ぎ)は様々な理由で身体に悪いとされています。
ここでは、その理由について解説していきます。
自律神経の乱れ
呼吸、消化・吸収、体温調節など、私たちが無意識にやっている行動の数々は、自律神経によってコントロールされています。
そして、起きている間は活動するための交感神経が優位になり、寝ている間は心と体をリラックスさせるための副交感神経が優位になります。
交感神経と副交感神経、この2つのバランスが上手く調節されることによって、上で挙げたような行動をスムーズに行うことができ、私たちは心身を良い状態に保つことができるのです。
逆に言えば、自律神経が乱れると、身体のどこかに不具合が生じてしまうというわけです。
そして、自律神経を乱れさせてしまう原因の1つ。
それが、「寝過ぎ」なのです。
寝過ぎてしまうことで、副交感神経優位な状態がずっと続いてしまい、なかなか活動モードである交感神経に切り替えられない。
結果として、だるさを感じてしまうというわけです。
また、寝過ぎた朝に頭痛を感じてしまうという方も、この自律神経の乱れが原因であると考えられます。
副交感神経は血流を増やすため、寝過ぎると血管が膨張して頭痛を引き起こしてしまうのです。
寝過ぎると、自律神経のスイッチの切り替えが上手くいかなくなる。
⇒結果として、頭痛やだるさを引き起こすことに。
⇓自律神経を整えるテクニックはこちらを参考に!

血行不良を引き起こす
寝過ぎた朝に、筋肉痛、肩や首のコリ、手足のしびれを感じたことはありませんか?
これは長時間寝たことで、血の流れが悪くなる血行不良が引き起こされ、体の部分部分に血流がいきわたらなくなってしまうことが原因です。
同じ姿勢でパソコンと向き合ってばかりいると、肩こりや首こりになりますよね?
寝過ぎもこれと同じです。
また、寝具が体に合っていないと、この体の痛みはよりいっそう強くなります。
寝具による体の歪みのダメージが蓄積されていくので、ぜひ寝具は自分にあったものを!
寝過ぎると、血行不良や体の歪みによるダメージが。
⇒結果として、筋肉の痛みやコリを引き起こすことに。
睡眠の質の低下を引き起こす
寝過ぎは睡眠の質の低下を引き起こし、私たちの心身に様々な悪影響を及ぼします。
なぜ、寝過ぎで睡眠の質が低下してしまうのか?
- 起床時間の遅れによる体内時計の乱れ
(睡眠ホルモンが十分分泌されない) - 日中の活動量や活動レベルの低下
(更なる血行不良に)
が主な理由です。
質の良い睡眠を取るには、しっかりと朝日を浴び、日中は活動して適度に疲労感を与えてあげることが大切ですが、寝過ぎはこれらの条件の邪魔をしてしまうのです。
更に問題なのが、寝過ぎ⇒だるさや倦怠感⇒日中の活動量の低下⇒睡眠の質の低下⇒時間で補おうと寝過ぎといった具合に、負のループに陥ってしまう可能性があることです。
これにより、だるさや倦怠感が長期的に続く…ということも。
寝過ぎによって睡眠の質の低下が。
⇒結果として、長期的なだるさ・倦怠感に。
寝過ぎによる体の不調の対処法

自分の体の不調(だるさや体の痛み)が「寝過ぎ」によるものかも…?
そう思ったら、あなたのやるべき行動は以下の2つです。
- 体を動かす。
- 太陽光(特に朝日)を浴びる。
体を動かす
だるいから休む。
その気持ちはすごく分かりますが、それではいつまで経ってもそのだるさから解放されません。
なぜなら、そもそもそのだるさの原因が休み過ぎ(寝過ぎ)だから。
だからこそ、だるいときは少し無理してでも体を動かすことが大切です。
体を動かすことで、交感神経へのスイッチの切り替えも可能になりますし、血行促進や体に適度な疲労感を与えることもできます。
ウォーキング、ジョギング、外に出るのが面倒な場合はヨガやストレッチでもOKです。
自分に合ったもので良いので、とにかく体を動かしていきましょう。
太陽光(特に朝日)を浴びる
これは「寝過ぎ」によるだるさや倦怠感が長期的に続いている場合、完全に負のループに陥ってしまった場合にオススメの方法です。
朝、眠い(だるい)と感じる気持ちは分かりますが、少し無理をしてでも起き、すぐに朝日を浴びるようにしましょう。
眠いからといつまでも布団の中にいては、負のループから抜け出すことはできませんよ!
睡眠の見直しをする際、就寝時間の見直しから入る方は非常に多いですが、オススメは起床時間の見直しです。
起床時間を見直してあげることで、就寝時間は自然と正常な時間に戻り、深い睡眠を手に入れることができます。
※就寝時間の見直しから入ると、睡眠の”質”が改善されないまま時間ばかりが増える…という状況になりかねませんのでご注意を。
また、日中も家でダラダラと過ごすのではなく、太陽光を浴びる意識を持ちましょう。
上で挙げた体を動かすというのとセットで、近所のスーパーまで散歩がてら買い物に行くというのも良いでしょう。
まとめ

睡眠不足同様、「寝過ぎ」も私たちの心身に悪影響を!
⇒頭痛やだるさ、筋肉痛、コリなどを引き起こすことに…
主な原因は、寝過ぎによる
- 自律神経の乱れ
- 血行不良
- 睡眠の質の低下
上の症状を改善するために、体を動かすことと太陽光(特に朝日)を浴びることを意識しましょう。
ポイントは「少し無理をしてでも行う」です。
ダラダラと過ごしてばかりでは一向に症状は改善されませんよ!