書評

【書評】残り全部バケーション|伊坂ワールド全開のコミカルな犯罪小説

書評 残り全部バケーション

伊坂幸太郎さんの作品『残り全部バケーション』を読み終えたので、書評の方をしていきたいと思います。

コミカルな会話+伏線回収の嵐で、伊坂ワールド全開だったこちらの作品。

本作品を読めば、あなたも伊坂ワールドの虜になること間違いなし!?

≫伊坂幸太郎のオススメ小説10選

 

 

個人的評価

・読みやすさ:☆☆☆

・興味深さ:☆☆☆☆

・オリジナル性:☆☆☆☆

・再読したい:☆☆☆☆☆

・知識:☆☆☆☆

総合評価:A

※あくまで個人的評価です。

総合評価についてはS~Dまでで評価しています

 

内容

〇目次

第一章 残り全部バケーション

第二章 タキオン作戦

第三章 検問

第四章 小さな兵隊

第五章 飛べても八分

当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として”適当な携帯番号の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブすることに――。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。

 

「実はお父さん、浮気していました」

何とも衝撃的な一文からスタートし、解散間際の家族と裏稼業の一人がドライブするという奇想天外な物語の出だし。

 

至る所に伏線が散りばめられ、全てが繋がったときの爽快感は最高峰

ようこそ伊坂ワールドへ!!

 

感想

コミカルな犯罪小説といった感じの作品でしたが、登場するキャラの魅力が際立っており、どちらかと言えばコミカル要素強めな印象でした。

特に、岡田と溝口のやり取りは最高で、裏稼業であるにも関わらず「怖い」より「笑い」が勝ってしまいました。

伊坂さんはここら辺のセンスが流石だな~と毎度思いますね…

 

さて、本作品の特徴ですが、

  • テンポの良いストーリー展開
  • 物語の方向性が予想不可能
  • 伏線回収の嵐

といったものが挙げられます。

 

連作短編集ということで、非常にテンポが良く読みやすい本作品。

それでいて物語の向かっている方向性が非常に不透明で、終着を全く予想できないドキドキ感。

他の方の感想でジェットコースターのような作品という表現がありましたが、まさしくぴったりの表現だと思います。

 

加えて、本作品の特徴と言えば、伏線回収の嵐です。

あれもこれも伏線といった感じで伏線が散りばめられており、それらが見事なまでに回収されていくのはまさしく伊坂ワールド全開でした。

特に、第二章:タキオン作戦はほとんどが伏線で出来上がっているのでは?と思うほど。

 

伊坂幸太郎の魅力が凝縮された作品であり、笑えるキャラと爽快感あふれる伏線回収で気分爽快!

ラストの持っていき方、そしてラストの締めくくりまで魅了されること間違いなしですよ。

特にラストの締めくくりには、伊坂さんのセンスを感じずにはいられませんでしたね。

 

〇クチコミ紹介

男性の口コミ
男性の口コミ
久しぶりの伊坂さん。全5章の短編で、悪事を働く組織から辞めようとする岡田とその組織に属している溝口がメインの話。リーダーの毒島の命を狙うのは誰か?岡田と取り巻く周りの人達の話。相変わらず疾走感があり、さくさく読めてしまう。一章の家族が解散し、そこに岡田からのメールが届き、なぜかドライブをする話は楽しかった。そして、最後にちゃんとここに戻ってくるところはさすがだなと思った。何気ないことか伏線として、最後の最後で回収されていくのはとてもワクワクした!
女性の口コミ
女性の口コミ
短編だけどお話同士がつながっていて、最後にそう来るのね!というのが大好きなので、満足な一冊でした。登場人物の軽妙な会話が楽しい。タイトルにもなっている家族の話が一番お気に入りで、ユーモアのあるいい家族なのに解散なんてもったいないなーと思ってしまう。

 

最後に、本書をオススメしたい人を紹介して終わろうと思います。

〇本書をオススメしたい人

  • 伊坂幸太郎好きの方
  • 伏線回収を楽しみたい方
  • テンポの良い作品を楽しみたい方
  • コミカルで笑えるストーリーが好きな方

このような人はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

 

 

こちらの記事もオススメ!